錬金術の本質は、思弁的、神秘的
宗教的な色彩と実際的、技術的な色彩とが混ざり合って、広くヨーロッパに普及した(なお、東洋では古くから中国で長命薬の発見を意図した錬丹(れんたん)術が行われていた)。
錬金術がヘレニズム時代に盛んになったが、そのきっかけは、アリストテレスが唱えた四元素(火・空気・水・土)と四性質(乾・湿・寒・温)との関連説である。
それによると、四元素のそれぞれは、共通する性質を一つずつ有している。
火は温と乾、空気は温と湿、水は寒と湿、土は寒と乾である。
そしてたとえば、火は温の媒介によって空気になり、空気は湿の媒介によって水になるというぐあいである。